第3話 古代の祭場も?
(1994年秋の号掲載)

  町中の喧噪、暑さを避けて一足先に秋を迎えようと、東の山中へ散策に出かけた。
 滝本町の辺りから細い山道に入る。照りつける太陽の光が木々に遮断されて、下界よりは少し涼しい。ヒグラシが鳴き、大地からも秋の虫の声が聞こえてくる。ところどころで岩がむき出しになって見えている。

古代の祭場

どんどん登っていくと、さらに大きな岩があり、やたらと目につく。まるで岩山だと思わせる。しかも想像以上に斜面 が急だ。
 そのわけは、天理の山は奈良から桜井まで続く春日断層崖にあるから。断層崖とは、地殻変動の結果 の地層の食い違い(断層)によって生じた急傾斜の崖のこと。つまり、太古の昔、火山活動によって東の山々が形成されたというわけだ。
 春日断層崖の北部には三笠火山群があり、東の大和高原の方には室生火山岩が広く分布している。 ところで、地元の人から山の中にはストーンサークルらしきものがあると聞いた。古代の祭りの場だったのだろうか。それとも宇宙人の目印だろうか。
 また、八岐(やまた)の大蛇(おろち)伝説にからむ「八つ岩」と呼ばれる岩もあり、さらに“不思議”を深めてしまった。by.m

 
 
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