(1995年冬の号掲載)
 

 もうじきお正月だ。元旦は、あっちのお寺、こっちの神社へと初詣の人、人、人。有名所ともなると、人垣をかき分けて神仏の前に進み出ても、ゆっくり参拝している余裕もない。押し寄せる人波が、背後から迫ってくる!そこで、我が町・天理の初詣の”穴場”を紹介しよう。  市内を南北に走る国道169号(旧・県道奈良桜井線)を北へ向かい、西名阪道の天理インターの数百メーター手前(南)を右折(東進)。ちょうど名阪国道をはさんでシャープの向いあたりの小高い丘、その杜(もり)の中に「姫丸稲荷神社」がある。近くまで行かないと、表からはまったく目につかない。正面の石の大鳥居の脇には「正一位姫丸稲荷大明神」の石標が立っている。社殿に向かって朱色の鳥居がぎっしりと立ち並ぶ。周りは静かで、怪しい雰囲気を漂わせながらも、その静寂の中に身を置くと気が引き締まる。姫丸稲荷神社鳥居「いい所を見つけた」と1人悦に入っていたら、結構それなりに由緒のある所だった。 始まり出しはよくわかっていないが、宇賀魂神を祀り、もと在原神社にあった姫丸稲荷神社を合祀して、今はこの地にあるという。例祭は毎年初午(うま)の日なので、初詣に行った人も、あらためて出掛けてみてはいかが?  また、フレンドと2人っきりで散歩(デート)を楽しむには絶好のロケーション。平日はまさに2人の世界にしっぽりである。ただし、決して変な気を起こさないように。フッと我に返ったら、相手がキツネだったってことになりかねない。それよりなにより神域ですからね。by.Masa

  【写真】稲荷社独特の朱の鳥居がズラリと並ぶ姫丸稲荷。幽玄の気が漂う

 
 

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