■境内は、こんな風■
 


拝殿ー国宝楼門−重要文化財摂社拝殿−国宝「ワタカ」が生息山辺の道へ 参道をたどり、鳥居をくぐれば、そこは別世界。境内はうっそうとした杉木立に囲まれて、「神さびた」とはこんな雰囲気を言うんだろう―と思う。正しい日本の杜(もり)ってこんな感じかなぁ。
 建物がある一帯は決して広くはなく、小ぢんまりしてて、いわば“盆地の中の盆地”。 心が落ち着いて、脳裏に「胎内回帰」って言葉が浮かんできた。安らいで、とってもいい気分・・・・。

 時間があれば、苔むした石垣や老樹を見上げながら、ゆったりと佇んでみるといい。
  杉木立を抜けていく風に、遠い昔の人々の声が聞こえるように思えるからふしぎだ。

地図は石上神社発行のリーフレットを基に作成しました

鳥居 鳥居
「布留社」と刻まれた石灯籠を両脇に見て進むと、木造の鳥居が出迎えてくれる。
 車はここまで! あとは徒歩で。でも、鳥居の前あたりは混雑するし、神様にも失礼だから、坂の下の無料駐車場に止めてきた方がいいよ。

 

万葉歌碑 万葉歌碑
 鳥居の手前左手に、柿本人麻呂の歌碑がある。高さ2.3m。
「をとめらが 袖布留山の瑞垣の 久しき時ゆ 思ひきわれは」(万葉集巻四)
 石は、石上神宮から「山辺の道」を南に行くとすぐのところにある、旧内山永久寺北門にあったものとか。

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鶏  
 境内に入ると、なぜか、 鶏が走りまわっている。人に慣れているのか、動じる風もない。ここの鶏は、野性的な暮らしをしているせいか、飛ぶ! 夜は木の枝で眠っているとも聞いた。
  そういえば神社の鳥居は、鳥の止まり木が起源とか聞く。太古、天照大御神の岩戸隠れの折、鶏を止まり木に止まらせて鳴かせたところ、大御神が岩戸から出てこられたとか。
  この鶏たちは、その子孫かもしれないね。 

 

鏡池 鏡池
ワタカ」が棲む。別名「馬魚(うまうお)」。
  初めて訪れた時、「昔、後醍醐天皇が吉野に逃れるとき、馬がいな鳴いて敵に見つかるのを怖れ、泣く泣く首を切り落とした。それが魚になった。馬魚(ばぎょ)というんだ・・」って聞かされ、馬面をした魚を求めて、真剣に水面を見つめたことがあった。
 実際はコイ科の流麗な姿をした魚。雑食性だけど水草をよく食べるから、この名前があるって。魚類図鑑に載ってる。天然記念物! 大切にしようね。

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神杉 神杉
 注連縄(しめなわ)で結界された神杉が、境内に2本。神々しさすら感じるのに、歌聖・人麻呂にかかると、「布留の神杉 神さぶる 恋をもわれはさらにするかも」なんて、杉の様にまで恋の予感を感じてしまう? 古代の大らかな魂っていいなぁ。

 

休憩所 休憩所
 境内の中央にある休憩所は、周囲に調和して桧皮葺。桜井方面から半日かけて山辺の道を歩いてくると、どっこいしょ!って、まず腰掛けたくなる。分かるワカル。でも、連れがあまりに長く座ってるもので、お父さんたち暇そう。

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楼門−重要文化財 楼門
 正面の石段を登ると、左手の回廊に聳えるのが、重要文化財の「楼門(ろうもん)」。
  くぐると拝殿。だけど、お参拝や国宝の拝殿拝観を急ぐあまり、楼門そのものの堂々とした木組みを見上げる人は少ない。でも見てごらん、素晴らしいよ。

 

拝殿−国宝 拝殿
 楼門をくぐると、正面はいきなり国宝に指定されている拝殿(はいでん)。いまも立派に現役で、御祈祷をしてもらっている姿もよく見る。国宝の中で御祈祷、ご利益ありそうだね。
 拝殿の奥が本殿。明治までは本殿がなかった。詳しくは、「日本最古だって」のコーナーで。

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摂社拝殿−国宝 出雲建雄神社
 楼門の向かい側の石段を上がると、右手にあるのが、これも国宝に指定されている「摂社出雲建雄神社拝殿」。
  中央に通路があって、一つの建物が左右に分かれているユニークな造りが目をひく。詳しくは「国宝が目の前に」のページで。

 

「山辺の道」入口 山辺の道へ
 桜井方面へは、休憩所から抜けてもいいし、「摂社出雲建雄神社」の奥から(上の地図参照)階段を下ってもいい。天理を起点にする人は、せっかくだから国宝を拝してから出発しよう。
「山辺の道」でハイカーに出会ったら、笑顔であいさつ。嬉しいよ。 ゴミは、思い出と一緒にお持ちかえりを。


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