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発行:毎日新聞社 昭和52年3月5日 初版発行 定価:980円(当時) |
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またまた古い本で恐縮だけれど、呑兵衛の私にとっては、聖書… |
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「無くて七癖」などというけれど、癖(へき)は自分では、なかなか気が付かない。酒癖もそう。ハイになるのは可愛いもので、怒る、絡む、理屈っぽくなる、泣く…、実にいろんな人がいる。あたしゃ、どんな飲み方をしてるんだろう…。自慢じゃないけど、翌日に記憶が無い! という恐怖体験はほとんどないから、まずは大丈夫だと思うけど、自分の顔が自分では見えないのと同じで、そう自信があるわけでもない(誰か、一度聞かせて。でも聴くのも怖いよな〜)。 酒癖のなかでも嬉しくない御仁が、説教を垂れる、“ヨイショ”を求める…。ご当人は楽しい酒だろうけれど、付き合う方は、ちっとも楽しくない。第一悪酔いのもと。それでも一昔前の勤め人は、「はい、お説ごもっとも」とつきあったもの。先輩は立てる、人の話は聞かせてもらう―それも人生修行! その点、最近の若い人たちは「アフター5は別」と割り切っていて、うらやましいような腹立たしいような。過日、流通業に勤める友人と飲みながらこの話題になったら、「歓送迎会、忘年会に参加してくれるなら、立派ですよー」と羨ましがられてしまった。そういう彼の頭が、限りなく薄ーくなってるのを横目にみながら、お互いの酒歴を振り返った。 癖といえば、 本に頼りたがるのも私のヘキ。最初に買ったのは、楽器の本だったか。上手くなりたいと思うと、先生がいないから楽器店の書棚に。高校のころ、病を得て、大和の寺社を巡ろうと思い立つと本屋へ。『古寺巡礼』などなど、まずは知識を得ないと落ち着かない。 数え上げればキリがない。事前に情報をもってないと落ち着かないというのがヘキ。旅に出る前にガイドブックを買い込んで、フムフムと読み込んで行った気になったりして…。確かに、まず自分の目で見て、驚いたり、カンシンしたりという経験は乏しくなる。でもその分、見るべき部分をしっかり見ることができ、さらに次の?につなげることができる。予習は大事(と自己弁護しておこう)。 …?今回も大脱線(モウシワケない!)。本書も私の癖がヘキで、酒を飲み始めたころにGET! しかしながら、本書の内容は、いわば酒の文化史 。記紀神話にまで遡って、「サケ」の語源、口噛み酒に始まる酒造りの歴史、飲み方の歴史、さらにはアルコール中毒(依存症)の怖さから酒の栄養学、二日酔いの生理学、利き酒、酒と料理、酒の器…と、酒と四つに組んで付き合ってみようと思う人には、楽しいナルホド情報がいっぱい。酒と付き合い始めた最初の時期に、この本と出会えた事を今では本当にラッキーだったと思っている。 中に、いまでも忘れない一文が引用されている。孫引きになるし、少し長いが挙げておきたい。 アル中の父から息子への手紙 ともあれ、ちょっと古いけど、酒は呑むべし呑まれるべからず…。楽しく、嬉しく、長〜くつきあいたいねぇ。お酒、ダイスキ! |
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