| 00.03.19. | ||
|
|
![]() |
平成5年6月25日 |
|
抱腹絶倒、涙をこぼして笑い転げ、そして感涙。名調子につられて、あっという間に読み終えてしまった |
||
|
じえいたいぃ-!? この三文字をご覧になっただけで、不愉快になる人がおられるだろう。当欄担当のTAKAとやらは右翼に違いないと、決め付けるかもしれない。 私は右でも左でもなく、しごく“真ん中”だと思っているけれど、朝日新聞よりは産経新聞の方がストレスを感じる度合いが低くて、週刊新潮や文春といった類も読みやすいから、言われれば「右」なのかもれしれない----。でも、幼・小・中と赤旗の日曜版育ちで、漫画や読み物が好きで、首を長ーくして待っていた記憶もあり、「赤旗」という文字を見ると郷愁のような奇妙な感情すら湧いてくるから、要は無節操ということなのかしらん。 無節操ついでに飛行機が好きで、旅客機も軍用機も興味があり、『丸』などという人によっては眉をひそめそうな雑誌も結構立ち読みしてたりして。あー、幼いころは自衛艦の公開なんぞがあると、真っ先に港に駆け付けて、護衛艦から潜水艦、東シナ海を体験乗艦したりして----楽しいかったなー、あのころ。 もとい! そんな癖が、古本屋で『ああ、堂々の自衛隊』の紺色の背文字を見た瞬間、手にとらせていた。裏返せば、100円! 買い! 著者の宮嶋茂樹氏も、以前から注目していた、というよりファン。本書は、かの週刊文春での連載をベースにしたもの。カメラマンなんだろうけど、いやカメラマンならではの鋭い視線が、先入観なく現実を見つめ、的確に切り出し、それを七五調の妙にノリのいい文章に仕上げて、ホイと差し出してくる。彼こそ、右でも左でもなく“真ん中”の感性の持ち主なんだろうなぁと思う(というと、「やはり右だー!」と叫ばれるらしい)。 読者は、そんな彼の作品に報復絶倒、涙を流して読んだ後で、妙に納得し、考えさせられる。昭和36年生まれという若いならではの行動力と、若いくせに妙に達観したところもあって----、私ファンである。 本書に綴られた自衛官たちの生のままの姿は、大新聞や自衛隊が決して報道しなかったものだと思う。それだけに新鮮であり、おゃ!と思うエピソードにたくさん出会えた。私自身が、顔のないジエイタイについてばかり考え、話していて、妻子をもち、自らの人生やこの国のことを真剣に考えている自衛官たちに思いが至っていなかったことに気づいた。 もう一つ感じたことは、「誇り」の問題。災害復旧や大規模な事故の処理、PKOなど、行きもしない人間が云々あげつらう(私もその一人だろう)。しかし、自衛官の多くは、本気でこの国を守ろうと考えているのだと思う。平和は誰もくれないし、他国が保障してくれるわけではないから。 もっと気軽に、日常のことの一つとして、自衛隊や平和について考えたり、話したりできたらいいなと思う。本書は、その点、実に軽く、実にまじめで、実に面白い! |
||
|
Presented by Takafumi-labo.
since 2000.01.20. (C)All Copyright Takafumi-labo. horoyoi@tenri-iexpress.com |
||